数年前までは、毎年の夏には必ず訪れていた新西宮ヨットハーバーが恋しくなって、久しぶりに行ってきました。
家から夙川沿いに30分ほど自転車で南下するとヨットハーバーに着きます。 そうなんです、すぐ近くにこんな胸のすくような景色があるのです。
そういえば、今まで何度か行ってるけど、ほとんど真夏なんですね。 暑い日差しの下で眺める青い海と白いヨットの群れは最高の夏気分を誘います。
ここは、かの有名な海洋冒険家の堀江健一さんも利用されていますが、
5年前に、ここからモルツマ-メイド3号で太平洋横断に出港された時、群衆の中でタコリンも密かに見送った思い出があります。
すぐ近くに、もう一つの名所、西宮市貝類館があるので寄ってみました。
ここは今回で2回目ですが、以前と変わりなく落ち着いた静かな佇まいが魅力です。
ここの中庭には、堀江健一さんが寄贈された1978年~1982年に縦周り地球一周したマ-メイド4世号が置かれています。
安藤忠雄さんが設計した建物の中庭に浅く水を張られたプールに、真っ青な船体が鮮やかですが、今や数々のドラマがあったことを感じさせないほど実にひっそりとした風景です。
ここでは、小さな空間に様々な貝類や貝細工が置かれていますが、驚いたのは、化石で有名なオーム貝の本物が水槽で飼われているのです。
水槽の片隅でじっと動かない様子と目玉(?)の一筋の涙を流しているような模様に、過ぎ去った遙か昔を懐かしんでいる淋しげでメランコリーな雰囲気を感じてしまいました。 そして、なぜかあのギリシャ神話のオルフェウスの悲劇を連想してしまったのです.
タコリンの好きな、幻想的なパステル画で有名なフランスの画家Odilon Redon(オディロン・ルドン)もオルフェウスを描いていましたね。
タコリンも『オーム貝・オルフェウス・ルドン風』を作ってみました。 ご賞味ください。
Odilon Redonオディロン・ルドンオディロン・ルドン
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