「えっ! これがあのモナリザ!?」
・・・黒須氏から初めてこのイメージを見せられたときに、タコリンは新鮮な驚きを感じてしまいました。 そして、改めてモナリザって魅力的な美人なんだって感じるようになることができました。
もう、何十年も前に、ルーブル美術館のガラス張りに中の遠くに鎮座されている世界で一番有名な名画を、タコリンはこの目で確かめる機会がありましたが、その真価を確かめることができませんでした。
世界に名だたる謎の表情の美人であろうモナリザは、どこからどう見ても、荒涼とした原野に佇む体格のよい不気味なおばさんにしか見えないのです・・・レオナルドさん、ごめんなさい!
ところが、この生まれ変わったモナリザのイメージを見たときに、その端正な顔つきに、一気に魅了されてしまいました。
どちらかというと切れ長の思慮深そうな眼差し、そして、ほのかに微笑んでいるかのような口元を目元。 原画の深遠なる表情はそのままに受け継ぎ、それを見事に現代化(?)して現代人でも魅力を感じるような美人に生まれ変わっているのです。 どこか、タコリンの好きなラファエロの描いた聖母の顔立ちにも似ているような気もします。
このモナリザも、あの"Series Foxy Cosmic Girls"のように、確かにアニメのような5頭身なんですが、それが違和感なく感じるほど、全体と調和しているのが不思議です。
原画には眉がありませんが、これにはほのかに存在するので、なぜ描き加えたのかを黒須氏に確かめると、
「どうしても眉がないと、やはり不気味さが消えないんですよ。 けれど、通常の眉を加えると微妙なタッチで違和感を覚えるので、ほどよい加減にするのが今回のレタッチの中で一番苦労しましたよ・・・」って言われてました。
また、原画が保存状態があまり良くないのか、ニスっぽく退色して、タッチも不鮮明になっていて、いかにも古くさいイメージなので、水墨画のようなイメージのモノクロームの階調に彩度を調整したようです。
最後に、「これもFoxy Cosmic Girlですか?」って尋ねると、いたずらっぽく笑って、「Foxy Classic Girlですよ!」って言われてしましました。
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