手塚先生が幼少年期の20年間を宝塚で過ごされたのを記念して建てられた「手塚治虫記念館」。 火の鳥の大きなモニュメントが印象的な入り口から、3階建てのフロアー構成になっている建物に入ります。
ここは、漫画の原画を中心に、アニメーションの実体験コーナー、手塚先生の生涯の紹介、ゆかりの道具などがあります。 映像コーナーで、手塚先生の生涯のビデオを見ましたが、本当に多彩で旺盛な作品群には改めて感服しました。 そして、いかにも順風満帆な創作活動だと思っていましたが、いくつかのスランプや挫折に悩まされていたのを自ら告白されている姿を見て、さらに生身の人間としての親しみを持つことができました。
手塚先生の作品の中心テーマは「自然への愛と生命の尊さ」なのですが、現在の地球環境の破壊が極めて進んでしまっているのを考えると、まさに時代に先立って見通されていたのだと同時に、その作品の思想的な奥深さを再認識させられました。
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