小さな子供でも平坦な道であれば驚くほどに持久力があり、ちょっと無理かなという距離でも楽々こなしてしまうのが分かりました。 また、交通ルールを教えてやることができます。 やっぱり子供は無茶なことをする場合が多いので、これは命を守る意味でも必須の機会だと痛感します。 そして、自然に触れる自然観察や人々の生活や町の状況をじかに見る社会勉強にもなります。 わが家の近くには幸い良いコースが多くあり、特に大きな河原の河川敷のサイクリングロードは、こういう条件では絶好のコースです。
河川敷のサイクリングロードは、視界が大きく開けていて解放感満点。 とにかく走っていると文句なしに気持ちがいいものです! 自然の中を風を切って自分の足で突き進んでいく快感は何事にも替えがたい充実感を与えてくれます。 そして、不思議なもので、季節によって、その日の天候によって、走る場所によって、走る時間によって体を撫でていく風は微妙に違うんです。 1年の中でも、4月や5月は最高です。 そういう自然の表情というものを全身で感じ取る時、決しておおげさじゃなく『ワァ~、生きてる~!』って実感を素直に持つことができるんですね。
河川敷のサイクリングロードは、信号もなくノンストップで数キロを走り続ける事ができ、山間の上流から、海に至る河口の下流まで爽快に走り続けられます。 おまけに、途中の河川敷の公園では人々の様々な様子を眺めることができます。 野球やサッカーを練習している子供のチーム。 ゲートボールを和気あいあいに楽しんでいる御老人たち。 のんびりと魚釣りをしているおじさんたち。 野外用のテーブルでバーベキュー・パーティーを楽しんでいる若者達。 芝生に寄り添って座っているカップル。 犬を散歩させているご婦人。 ジョギングに励んでいる男性。 ピクニック気分で休んでいるファミリー。 サックスやギターを川べりで独り練習している若者。 このように日常的な暮らしから少しはずれた活動をしている人達を眺めるのはこちらも気分が良くなるもんです。 彼らはみんな好きでやっているのだからそこに漂う雰囲気が良いのだと思います。
時々こんなことをふと想像するんですが、世紀末の世の中、この地球に天変地異が起こって文明が破壊されるという非常事態が起これば移動手段として特殊なエネルギーを使わない自転車が威力を発揮するのではないでしょうか? 要するにガソリンとか電気を利用しないで人力を効率良く利用するシンプルな自転車が本当の意味で地球サイズな乗り物なのではないかと思うんです。 エコロジーが必須なライフスタイルが迫られている現在、このクリーンな愛すべき乗り物はもっともっと見直されるべきなんでしょうね。
そんな、息子との河川敷のサイクリングの様子を綴ったOcean Dream Essay 第8弾『わが子の春』をご紹介します。
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