一度見たら忘れられない、シュールレアリズムの画家DALIが描いた溶けたように歪んだ柔らかい時計。 そんな敬愛するDALIへのオマージュを込めて、そのイメージをCGで作ってみました。
これはタコリンの現在のお気に入りの腕時計、SKAGENのTITANIUMモデルです。
今まで、数え切れないぐらいの腕時計をデザインで選んできましたが、今は、北欧独特の上品でシンプルなデザインのSKAGENが気に入っています。 このモデルは去年のモデルで、盤面までTITANIUM色のなんとも渋い逸品です。 バリエーションで同じデザインのモノがありますが、オールTITANIUMのモノはもう売られていません。
実際に使ってみると、その薄く軽い本体や、柔らかくて付け心地のいい独特の金属ベルトは機能的にも納得のいくものです。
さて、そんな時計を、これまたタコリンお気に入りの画家DALIの有名な絵のイメージに重ね合わせてみました。
確か高校生時代に初めて見て、あまりに特異な発想に驚き、それ以来、忘れられない強烈なイメージの印象の絵です。
硬くて精密な機械の時計が、まるで軟体動物のように柔らかく変形して木にぶら下がっているのです。 何か物質を変形させる不気味な出来事を暗示させるような心象風景のようです。 そして、同時にDALIならではのエロティックなイメージでもあります。 そんなDALIのイメージを増幅させるように、あえて思わせぶりな影を含ませた演出をして画集を写してみました。
この画集は、TASCHEN25周年記念の2冊組の豪華なDALI全画集で、豊富な図版やスナップ写真でDALIの全貌をうかがい知ることができるモノです。 ケースのDALIの顔写真がインパクトがあり、誘われるように買ってしまいました。
一度、DALIの回顧展で、その作品を見たことがありますが、その驚くような精密な描写力と、豊かなインスピレーションと、デザインにまで及ぶ多彩なジャンルの造形活動、そしてセンセーショナルな言動と、ホントに飽きさせない天才だと思います。 そのDALIが今の時代に生まれてきたら、きっとCGを駆使して、壮大なイメージの世界を築き上げることでしょうね。
そして、このYouTubeのイメージは、Daliのビデオクリップです。 私の大好きなスペインのポップグループ『Mecano』が歌っているDaliの歌がBGMになっています。
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