毎年、9月のこの時期になると、西宮市大谷記念美術館で開かれる『イタリア・ボローニャ国際絵本原画展』に見に行くことにしています。
今年も行ってきました。
思えば、もう20年以上も、毎年この時期に開かれるのを楽しみに通い続けています。
この西宮市大谷記念美術館は、自宅から自転車で20分ぐらいの閑静な住宅地にある、こぢんまりとした趣のある美術館で、この静謐な雰囲気がとても気に入ってます。
最初に見に行ったときは、絵本の原画が、ルーペで観察しなくちゃいけないほど細密に描かれていることや、印刷では再現できないほどの微妙な色彩やマチエールなのに感動した覚えがあります。
最近は、それぞれのお国柄や、作家の個性がダイレクトに反映されたイメージを楽しむのが鑑賞のポイントになりつつあります。
今年の作品で一番気に入ったのはNicoletta Ceccoliというサンマリノの女性作家の作品です。 個性的な女の子をモチーフにファンタスティックなイメージを描いた独特の幻想的な世界が素晴らしい。 そして、これはCGで描かれているのもちょっとした驚きです。 最近の原画展では、CGの割合も増えてきて、普通の画材と一見区別がつかないほどにアナログ的なタッチで表現されています。
この絵本原画展、さまざまなな画材を駆使したテクニックの面でも興味ありますが、やはり作家のオリジナリティ豊かなファンタジーがどれだけ表現されているかが評価の価値基準になると思います。
写真は、西宮市大谷記念美術館でのお気に入りの風景カットです。
最初に目にする、ロビーに面した日本庭園の風景が何度訪れても懐かしい。
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