今は、映画でも写真でもデジタル処理による特殊効果で、イメージどおりのイメージが表現できる時代です。
でも、写真は文字通り、『現実に起こった現象の一瞬を切り取った画像』であるという本来のスタンスに立った
ときに、その秘められた大きなパワーを発揮するものです。
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背中合わせのユートピア
KissFM
例えば、Robert Capaの名作"Loyalist Militiaman at the Moment of Death"は戦争で弾丸を受けて倒れる瞬間の兵士を捉えた衝撃的なモノクロ写真ですが、その意味するところのテーマの大きさに、誰もが生涯忘れられない記憶として留められるほどの影響力を持っています。
最近、タコリンが久々に知った、そんなオーラを放っている写真があります。
Gregory Colbertの"Ashes and Snow"です。
残念ながら、少し前に東京で開かれた展覧会には行けませんでしたが、行った人が手に入れた、まるで聖書のような高貴な写真集を見たときの衝撃は大きかった・・・こんな奇跡のような光景が現実にあるという大きな驚き・・・文明がどうだとか歴史がどうだとかをはるかに超越した絶対的な聖なる瞬間が見事に捉えられていたのです。
これこそ21世紀の奇跡だと本当に心から感じてしまい涙が出そうになりました。
そんな、写真の影響力をテーマに、以前に発表したOcean Dream Essay 第4弾『背中合わせのユートピア』をお届けします。
[Music]
1.Sade / I Couldn't Love You More
2.Sting / Fragile
3. Enya / To Go Beyond
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