むしゃくしゃした梅雨時のグレイな気分を吹き飛ばすために、一足お先に真夏気分を味わいましょう!
『OCEAN DREAM ESSAY』第2弾は、ハワイのサーファーたちがテーマの、ジンジャーエールのように爽やかな感じの『ワイルド・ワイルド・サーファー』です。
最近、天気予報が当たらないって感じませんか?
特にこの頃のような梅雨時の変わりやすい天候だと余計にそうなのかもしれません。
先週の金曜日も、前日から激しい雨に見舞われるって天気予報で言っていて、降水確率も70%を超えていた。これはてっきり土砂降りになると思って、いつもの自転車通勤をあきらめて、雨の日のパターン通り、バスと電車を乗り継いで出勤した。 家を出るときには、一面の曇り空で今にも降るような空模様だったしね。
けれど、電車に乗った頃から青空が広がり始め、会社に着く頃にはすっかり真夏のような一面の青空で雨雲なんて微塵もない、いい天気!
せっかく、相棒を置いて来てるんだから、雨が降ってくれないと不機嫌になるのよね、タコリンは。。。
夕方まで、すっかり騙された気分で、誰に怒りをぶつけようにもなく、モヤモヤした気分で過ごしてたのだが、急に雷を伴い、スコールが。
すっかり、うれしくなった。わざわざ電車で来た甲斐があったのでスッキリ気分。
今日もSingin' in the Rainを口ずさみながら帰れると思ったら、またもや帰る頃には止んでしまうではありませんか。
結局、堂々と自転車で来れたんだぁ・・・
そんなこんなの雨模様。
むしゃくしゃした梅雨時のグレイな気分を吹き飛ばすために、一足お先に真夏気分を味わいましょう!
Ocean Dream Essay 第2弾は、ハワイのサーファーたちがテーマの、ジンジャーエールのように爽やかな感じの『ワイルド・ワイルド・サーファー』です。
[Word]
『ワイルド・ワイルド・サーファー』
『そこに山があるから登るんだ』
と言った登山家がいた。
それに対して、
『そこに波があるから挑むんだ』
とでも言うように、
彼らハワイの生粋のサーファーたちは、常に心と体が波そのものを求めている。
そして誰もが、呼び覚ますような波の低いうなり声を聞くと、
血が騒ぐと言って夜明けと共に海に出ていく。
太陽は毎日、東の水平線から昇り、
澄み切った天空を大きく横切り、西の水平線に沈んでいく。
彼らは一日中、燦燦と輝きながらゆっくりと移動する太陽の下で、
日が沈むまで波に挑み続け、飽くことなく海と戯れている。
こうして、オアフ島の恵まれた海と共に凝縮した時を過ごしていくのだ。
そんな彼らの一日を追っていると、
遠い日の子供のときのように、一日一日が瞬く間に過ぎ去っていくのを感じる。
遠くの方でうねりが出てきたかと思うと、
にわかに盛り上がり、岸壁のような大波に変わっていく。
頂の波頭は生き物のように命を授かり、紺碧の海原を悠々と移動する。
その姿は、まるで海の神・ネプチューンの使者、巨大なドラゴンのようだ。
そして、そのエメラルドグリーンの生き物は、
白波を飛び散らせ、次々に大海原で荒れ狂う。
サーファーたちは、絶妙のタイミングで目指すドラゴンに飛び移る。
そして、いさめるようにバランスを取りながら、
隙を見てナイフのようなボードでその青い透明な水を素早く切り裂いていく。
その瞬間、真っ白い波がほとばしり、軌跡を描いていく。
その神業のような見事な波さばきに、見る者は誰もが心を奪われる。
もしかしたら、彼らはネプチューンと言葉を越えた対話をしているのかもしれない。
さぞかし海の神ネプチューンもご満悦のことだろう。
オアフ島の、燃えるような夕日の美しさは、そのエールかもしれない。
ここのサーファーたちは、誰もが波に対しての哲学を持っている。
海に関しては、一過言ある奴ばかりだ。
だけど、それを彼らはさらりと身近な言葉で分かりやすく言ってのける。
NORTH SHOREで、ある奴が言った、
「波は俺の友達さ! いつまで遊んでても飽きないね」
WEST SIDEで、別の奴が言った、
「海は恋人のようなもんさ! もう、寝ても醒めても、離れられないんだ」
そして、SOUTH SHOREで、また別の奴はこう言い放った、
「波のことを聞いてんのかい? そりゃ、人生そのものだよ」
そう言うと彼は、いたずらっぽく笑い、
「今のところ、思いどおりさ!」
と言い残して走り去って行った。
いつもの波打ち際に向かって、愛用の純白のボードを小脇に抱えながら。
[Music]
1.Pandanas club / ei ai Anae(?)
2.keora and caponobirmer (?)/ Hawaii Song
3.Peter Moon Band / Slacky Samba
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