荒野で行く手を川に阻まれた赤いドレスの Cosmic Girl は、進退窮まって立ち往生しています。
この、なんだか訳あり の作品に、作者の黒須氏は、一言 「これは謎かけです・・・」との謎のメッセージを残しました。
今回の Cross Magic は、 "Double bind" (ジレンマ)です。
このお題を受けて、タコリン流の解釈で謎解きを試みてみました。
確かに、このドレスにハイヒールの盛装では、この深そうな川は渡れないでしょう。 でも周りを見渡しても、橋が架かっているような突破口はないようです。
おまけに、川にどっぷり浸かって身動きできなくなっている自分の分身がいます。
これは、まさにジレンマ。 そこで、どうするか?
まず、空を悠々と飛んでいる鷲に目をつけました。 「鷲」のシンボルは? それは、ヨハネ福音書によると、「すべてを見通す目」なのです。 そう、これは自由の象徴で、俯瞰の目で物事を大きく捉えれば解決の糸口が見えてくるのです。 ある意味では、Higher self であるのかもしれません。
つぎに、彼女が手に持っている、色あせた赤いバラ。 「赤いバラ」は「欲望」や「情念」のシンボルです。 これが色あせているということは、そういう欲望や情念を抑制することを意味するのでは?
自分自身の私利私欲を抑えて、俯瞰の目で物事を大きく捉えて行動すれば、ジレンマは解消するのではないでしょうか?
おまけに、この荒野に生えているバオバブの木。 バオバブはほかの植物が育たない過酷な乾燥しきった大地でも生命力たくましく大きく成長し、人間に果実などを恵んでくれる有り難い存在です。 現地では、聖霊が宿る木として信仰の対象になってきました。
そういえば、あの「星の王子様」にもバラとバオバブの木は登場するのです!
そして、そのメッセージは「本質は眼では見えない」ということなのです・・・
どうですか、黒須さん、これで解けてます???
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